難関高校へ入ろう

平成最後の春、私は難関高校に合格しました。ここでは私の体験談を踏まえ、難関国私立高校や公立トップ高校の受験について考えていきたいと思います。

本郷と豊島岡女子がまさかの高校募集停止

本郷と豊島岡女子がまさかの高校募集停止

 有名進学校として知られる本郷高校と豊島岡女子高校が、それぞれ2020年度入学、2021年度入学を最後に高校募集を停止すると発表されました。また、都立の高校併設型の中高一貫5校も順次高校募集を停止すると報道されています。なぜ2校は高校募集を停止したのでしょうか。このことは都内の中学生にどのような影響を及ぼすでしょうか。

原因1 高入生の肩身の狭さ

 本郷高校も豊島岡女子高校も、中高一貫の生徒の数が多いので、中高一貫教育を意識したカリキュラムとなっています。また内進生の人数の方が多いので、部活動や行事なども、中高一貫の生徒が主体的に取り組み、高入生は肩身が狭いのが実情です。

原因2 高入生の進学実績の低下

 本郷高校も豊島岡女子高校も、学校全体の進学実績はよいのですが、高入生に限ってみると、都立3番手校小山台高校など)と同じレベルです。要因の一つに、高校は3科目入試で、理社の学力が低いまま入学してきて授業についていけないケースもあるようです。また前述のように中高一貫教育を意識したカリキュラム(2年次から混合クラス)となっているので、途中入学の高入生にとっては負担が大きすぎて授業を消化しきれていないのかもしれません。

この2校の募集停止はどのような影響を及ぼすのか

 本郷高校と豊島岡女子高校が高校募集を取りやめることで、また一つ高校受験の選択肢がなくなった気がします。特に女子は高校から入れる学校が限られてくるので、非常に残念です。経済的な事情や、中学の時に海外や地方から首都圏に引っ越してきたなどの理由で中学受験ができない人もいて、また義務教育である中学校のうちは公立で学ばせるべきだと考える親もいる中で、高校募集の選択肢がまた減らされるのは残念です。

 中高一貫生の人数を増やして合格実績と経営安定化を図ろうとする学校側からすると高校募集は不要だという結論に至ったのでしょうが…

 高校募集停止の流れが加速すれば、開成高校渋谷幕張高校、市川高校、巣鴨高校城北高校なども募集を取りやめ、学力上位層にとっては都立高校か大学附属しか選択肢がなくなってしまいます。都立高校は(基本的に)一生に一度しか受験機会がないので、私立の進学校という選択肢も残されるべきです。